WBS(ワールドビジネスサテライト)を見ていたら、吉野家の牛丼の社長が、WBSのインタビューに重い口を開いて、「リアル店舗でamazonのシステムを目指したい」と言っていました。
ベンチャー企業Tamecoと組んで、ポイントサービスを行います。
その方法は、お客さんのスマホにアプリが入れてもらい、お店に行くと来店ポイントが貯まるだけでなく、お客さんの行動パターンに応じて、クーポンや「おすすめの商品」「本当はこれが食べたかった!と思わせる商品」を表示させるというものです。
この行動分析には人工知能を使って分析をします。
吉野家ホールディングスは傘下に牛丼・寿司・うどん・ステーキ・イタリアン等を持っており、グループ内のお店のクーポンをピンポイントにうまく発信して、客を誘導できるようになると思います。
さて、Tamecoのこの技術は、すべての3次産業で利用できるのではないでしょうか。Tamecoではすでに多数の外食産業と提携しているようですが、コンビニエンスストアーやスーパーマーケット、家電量販店が利用したらどうでしょうか。
大量の情報や行動パターンから、消費行動を分析し、適切なタイミングでダイレクトに広告やお得なキャンペーンを入れて客を誘導するのです。
セブン-イレブンが大きく成長した理由の一つが、POSシステムを早期に導入し、客の嗜好と動向を分析し商品の仕入や開発に利用したからだと言われています。そしてそれは更にnanacoにより進化しているといいます。
最先端の自動販売機は、画面に写った客の年齢性別を判断して的確な商品を画面に表示して販売につなげるそうです。
客が何を求めているか、それを分析し、瞬時に相手にアプローチできる手段があれば、物は売れるのです。
リアル店舗より、Amazonや楽天等のネットショップが売れるのは、価格の安さだけでなく、その分析に一日の長があったからだと思います。
現在のtamecoは、ポイントカードの電子化(スマホ)、ビーコンによるポイント付与、クーポン配布による客の誘導を柱にしています。
これを、店頭に画像解析のできる防犯カメラを置いて、その画像分析を合わせて活用できるようにしたらどうでしょうか?
スマホを持っていなくても、カメラで「常連さん」を認識して、店頭に置いたディスプレーや音声で客を誘導できるようになるかもしれません。
電子女将さんですね。
これをショッピングモールが採用したら、売上が更に増加するのではないでしょうか。
tamecoはまだ小さな会社ですが、AIとデータサーバーを強化して、カメラによる分析を取り入れれば、広告の概念を覆すかも知れません。
コマーシャルにより無料放送を実現させたテレビ放送、検索から広告収入を得たインターネット、それらに続く広告革命になるかもしれませんね。
そうすると、ブログとかでアフィリエイトで稼ぐのが難しくなるかもしれませんね。
未来はわかりませんが・・・
スポンサーリンク
人間の行動がAIにより誘導されるようになるかもしれません。
「ウェブとはすなわち現実世界の未来図である」という本を思い出します。
ウェブで培われた技術がリアル社会、人間の行動を変えていくのですね。