車に載ってエンジンをかけたら、「今日は6月19日。太宰の日です。」とカーナビが教えてくれました。
太宰治。
本名 津島修治。
青森県生まれの昭和の文人。
玉川上水に愛人と一緒に入水自殺し、遺体発見が誕生日と一緒の6月19日。
太宰本人がサクランボ好きだったことと、作品の「桜桃」から取って、「桜桃忌」と名付けられ、今でも熱心なファンがお参りするとか。
ハナさんの記憶は、ニュースソースが昭和の終わりと平成の初め頃ですから、今でも太宰のファンがお参りしているかどうかは分かりませんけどね。
若いころ良く読みました。
太宰の作品は、処女作が「晩年」で、書き出しが「死のうと思った」で始まるネガティブな作風です。
でも、青春時代の不安や苦しみを書いた名作でもあります。
ハナさんは、中期の「御伽草子」の頃の作風のほうがノホホンとしていて好きでした。カチカチ山なんかは、今風に言えば、女子高生に振り回される馬鹿な中年オヤジに見立てて書いてある感じですかね。
今でも再構築可能ですよ。
あっ、桃太郎でやっている人たくさんいたっけ。
そんな太宰が自殺した理由は色々想像されています。「小説を書くのが嫌になった」と遺書に書いているそうですが、真相は分かりません。
ハナさんは坂口安吾の説が正解じゃないかと思います。
坂口安吾は「堕落論」で有名な無頼派の作家です。
昔読んだきりですので、うろ覚えなのですが、直接の原因は「アルコール中毒」ではないかというものです。
小説が書けない(仕事がうまくいかない)、愛人が妊娠(女性問題がこじれる)、子供が言葉を覚えない(ダウン症?)という問題で色々とストレスを抱え、それから逃げるために酒に溺れて、アルコール中毒で正常な判断ができないまま自殺した、という説です。
今のように精神医学が発達していれば、うつ病と診断されたかもしれませんけどね。
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カーナビは教えてくれましたが、今日のニュースとかでは放送していませんでしたね。一昔まえだと、テレビとかで桜桃忌のニュースをやっていたような気がします。
見逃しただけかな。
ちょっと懐かしくなって、ブログに書いてみました。
最後に、太宰の作品、たしか「晩年」の終わりの言葉だったと思いますが、ハナさんの好きな言葉で終わりたいと思います。
なんとかなる。