カフェイン中毒で死者が出たそうです。
カフェイン入り清涼飲料水大量摂取、20代男性が中毒死…眠気覚ましで常用 米では十数例報告 (1/3ページ) - 産経WEST
記事によれば、24時間営業のガソリンスタンドで働く20代の男性が、カフェイン含有量の多いエナジードリンクを常用していたところ死亡した模様です。
カフェインに毒性があることは知られていますが、お茶やコーヒー、ジュースなどで私たちは日常的に摂取しているので、危険を感じたことはありませんよね。
それに、致死量まで摂取することは通常の生活ではありません。
カフェインの致死量
カフェインの致死量は体重1kgあたり200mgで、平均的な成人男性がカフェインを10~12gほど摂取した場合、二人に一人は死亡するそうです。
カフェインの半数致死量 (LD50) は約200 mg/kgで、一般的な成人の場合、10gから12g以上が危険と言われる
カフェイン - Wikipedia から引用
カフェイン耐性は個人差があるそうですが、大量摂取が危険なことに変わりありません。
ドリップしたコーヒーのカフェイン濃度は150mlあたり約100mg。
ですから、カフェインの致死量10~12gのカフェインとは、ドリップしたコーヒー100杯くらい、約15リットルになるわけです。
とても一度に飲めませんね。
スポンサーリンク
マイルドスピードボール
スピードボールをご存じですか?
興奮系の違法薬物と、麻酔系の違法薬物を混ぜたものです。
コレを服用すると、強力な精神作用を生じるとともに、生命の危険があります。
ブルース・ブラザーズのジョン役の俳優ジョン・ベルーシが33歳の若さで無くなった原因がスピードボールだったと言われています。
右側の俳優さんですね。
マイルドスピードボール
身近な食品を利用して、スピードボールに似た作用がでるものがマイルドスピードボールと呼ばれています。弱いスピードボールということですね。
典型的なものが、興奮系薬物のカフェインと、麻酔系の薬物であるアルコールをブレンドした飲み物です。
ファイト一発で有名なドリンクをはじめ、各社の栄養ドリンクにはカフェインと少量のアルコールが含まれています。
だから、1日1本と用量が定められています。
もっとも、栄養ドリンクには他のビタミン類等の栄養分も含まれていますから、それらの用量でもあるわけですけどね。
なお、ノンカフェインの製品もあります。
危険なエナジードリンクカクテル
「マイルド」と書きましたが、ぜんぜんマイルドではないのが、マイルドスピードボール。
カフェインとアルコールをブレンドさせると、毒性が増したり、酔いを感じづらくなり飲酒量が増すと言われています。
カフェイン量の多いエナジードリンクとアルコールのカクテルは死の危険と隣り合わせだと思ったほうが良いでしょう。
カフェイン飲料のコーラを使ったお酒のカクテルとかもありますが、控えたほうが良いかもしれませんね。
忘年会やクリスマスパーティーでカクテルを飲む機会があるかもしれませんが、カフェインとアルコールが大量に入った飲み物は飲まないようにしましょうね。
カフェイン依存症に注意
冒頭の事故は急性のカフェイン中毒と思われますが、私たちは日常生活で、コーヒーやお茶、紅茶なんかを飲んでいます。時々、コーラやエナジードリンク、ビタミンドリンクなんかも飲んでいますよね。
もしかすると、慢性的なカフェイン中毒、カフェイン依存症になっているかもしれませんよ。
コーヒーを飲まないと目が覚めないとか、イライラするとか。
コーヒーを飲まないと頭がぼんやりしたり、頭痛がしたり。
そんな禁断症状が出ていても、コーヒーを飲んだ途端、ウソのように頭痛や、イライラが消えて目が覚めるとか。
そんな経験があったら慢性のカフェイン中毒、カフェイン依存症かもしれませんよ。
コーヒーのところを、お茶や紅茶、コーラやエナジードリンク、ビタミンドリンクに置き換えたほうが分かりやすいかもしれませんね。
甘いものも含めて、身近なところに依存症に陥る食品が溢れているのが現代社会なのかもしれません。
まとめ
仕事をしていると、どうしても目を覚まさなければいけない時があります。
でも、カフェインの摂り過ぎは体に毒です。
アルコールとカフェインを一緒に飲むことはもっと危険です。
ビタミンドリンクのラベルに書いてあるように用量用法を守って、カフェインと正しく付き合いましょう。