会社にクワガタムシが大好きなおじさんがいます。
ある夜、自宅でまったりブログを読んでいたら突然電話がかかってきました。
「お前のところ子供いるだろう。クワガタムシいるか?」
LINEやメールでなく、電話というところがおじさんらしいです。
どうやらクワガタムシをたくさん捕まえたので、分けてくれるというお話でした。
このおじさんは、会社によくクワガタムシを持ってきてくれます。
残念ながら、子どもたちも大きくなったので、カブトムシとかをもらってくると、
「かわいそうだから山に返してあげて。」
と言われたりします。
ですので、丁寧にお断りをしました。
「誰か欲しいのがいるだろうから明日持っていく。」
とおじさんは言って電話を切りました。
翌日・・・
おじさんは嬉しそうに虫カゴを持っていました。
かごの中には数匹のクワガタムシがいました。
立派な角のミヤマクワガタ。
なかなか立派なノコギリクワガタ。
小さなコクワガタに、ヒラタクワガタ。
子供の頃の夏休み、山に入ってクワガタムシを捕った思い出が蘇ってきます。
ミヤマクワガタは貴重で、なかなか捕れなかったし、頭のごっついところが人気でした。子どもたち数人で捕りに行ってもなかなかハナさんのところには回ってこなかったものです。それでも夏休みの終わりまでには一匹か二匹はゲット出来ました。
ミヤマクワガタの名前の由来は、頭のコブが三つあるから「三山(ミヤマ)」とか、深い山にしかいないから「深山(ミヤマ)」とか説はいろいろあるようで、おじさんたちの間でも話題になっていました。
くわがたおじさんは、以前繁殖にもチャレンジしたことがあるそうですが、カブトムシは簡単でも、クワガタムシは難しかったそうです。
くわがたおじさんは時々クワガタムシを捕まえてくるので、小さな子供を持つ若いおじさんたちもよく承知していて、虫かごを持参して会社に来ています。
クワガタムシは人気で、あっという間にみんなに引き取られていきました。
おじさんたちは、みんな少年の顔をしていましたよ。
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クワガタムシの捕まえ方
くわがたおじさんは山間部に住んでいるので、ウォーキングも山の中を歩くそうです。
歩いて幹線道路にある田舎のコンビニまで行くとちょうど良い距離だそうで、その前の夜もコンビニに行ったそうです。
すると、コンビニの看板にクワガタムシが次々とぶつかってくるではありませんか。
おじさんは常連ですし田舎のことですからコンビニの店員さんとも顔なじみです。買い物が終わるとき、
「ちょっと外でクワガタ捕らせてね」
と一言声ををかけて、駐車場で待っていたら、十数分で数匹捕まえられたそうです。
街のコンビニだと、夜のコンビニの明かりに集まってくるのは、悪ガキや暴走族ぐらいですけど、山奥のコンビニだとクワガタムシが集まってくるのですね。
おじさんはそこのコンビニで時々クワガタ採集をしていたそうです。
「山の中へ子供を連れて行くより安全だ。」
と言っていました。
クワガタムシに興味がある方は、山奥のコンビニへお子さんと一緒にドライブしてはいかがですか?
ちゃんと買い物して一言店員さんに声をかければ迷惑でも無いでしょう。
きっと安全にクワガタ採集が出来ますよ。
【これは事実を元に構築したフィクションです】