テレビ東京のカンブリア宮殿で、医療法人日吉歯科診療所の理事長熊谷崇氏が紹介されていました。
虫歯を治療しても、再び虫歯になってしまう。それよりも、虫歯にならないようにしたほうが良いということで、予防治療に取り組んでいるドクターです。
この番組の中で、印象に残ったことがありました。
それは、
- 予防治療は保険診療の適用外なので診療代は高くつくが、生涯にかかる治療費の総額は、予防治療のほうが安く済む
ことです。
目次
予防治療と保険診療
現在、ほとんどの国民は国民保険等の健康保険に加入していますから、病院で診察を受けて治療をすると医療費総額の3割を自己負担するだけで治療が受けられます。
たとえば、虫歯で歯が痛くなって歯医者さんで10000円の医療を受けた場合、本人が支払う金額は3000円です。ところが、虫歯予防のための治療は保険の適用外ですから、仮に10000円の予防治療を受けた場合は10000円の自己負担なのです。
ただし、生涯虫歯ができなかったとすると、保険も含めた総額では、虫歯の治療のほうが使われる金額は高いのです。
保険診療なので自己負担が少ないだけで、社会全体の支出は大きいのです。
日吉歯科診療所調べ、テレビ東京カンブリア宮殿を参照し作成
メンテナンスと言うのが予防治療です。口の中の唾液検査や細菌数の検査、歯磨き指導や歯石や歯垢の除去などの歯のクリーニングを行います。これは80歳までの試算です。
保険診療で支払われるお金も、結局のところ私達が支払っている社会保険料や税金ですよね。
それならば、虫歯になる前に予防したほうが、患者も痛い思いをせずに済むし、支払総額は減り、社会全体の損失が減って社会の幸福度が増すのではないでしょうか。
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虫歯や歯周病は万病の元
虫歯や歯周病等の口の中の病気は、誤嚥による肺炎や糖尿病等の、体全体の病気にも関係があることが最近わかってきました。
[105] 歯周病と循環器病 | 循環器病全般 | 循環器病あれこれ | 国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
ですので、虫歯や歯周病を予防することは他の病気の予防にもつながるのです。
虫歯以外でも予防治療は必要なのでは?
虫歯だけでなく、他の病気にも予防治療は有効ではないでしょうか。
生活習慣病と言われる、糖尿病、脳卒中、心臓病などについても、「治療から予防へ」と呼びかけられています。
1.治療から予防へ | おいしく食べる 楽しくはかる 生活習慣病講座 | 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
病気になる前に、日吉歯科診療所のメンテナンスのように検査や指導を定期的に受けられれば、3大疾病と言われる大病も減少させることが出来るのではないでしょうか。
そのためには、金銭的負担が少なく、国民なら誰でも気軽に予防治療が受けられるようにしなくてはならないと思います。
国民の幸せのために予防治療にも保険の適用を
医療費等の社会保険料の支出は増加する一方です。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/chiiki-gyousei_03_04.pdf から引用
また、大病を患えば、本人だけでなく家族にとっても経済的負担は大きくのしかかり、不幸な結果となります。
病気を予防することによって、病気にならなければ、医療費が節約できますし、国民は幸せですよね。
そうであれば、すべての国民が健康な老後を迎えることが出来るように、予防治療に力を入れて、予防治療に保険診療が使えるようにしていただきたいものです。
生命保険で予防治療が受けられるようにしてはどう?
国が動かないなら、生命保険会社が生命保険の商品として販売してはどうでしょうか?
保険商品の特約のような形でつけて、一年に何回かの受診回数を決めて、その回数内なら支払額の7割が生命保険から支払われるとかどうでしょうか。
生活習慣病とかで死亡保険金を支払うリスクが減り、保険加入者も幸せになれます。
保険会社の皆さん、一石二鳥じゃないですか?
日吉歯科診療所はこちら
www.hiyoshi-oral-health-center.org
良いですね、酒田市には良い歯医者さんがあって。
日吉歯科診療所では歯科医や歯科衛生士向けのセミナーも開いているそうです。ここで学んだ歯医者さんが増えると良いですね。