平成30年の台風21号は大阪はじめ関西に大きな影響を与えましたが、現在、台風24が接近中です。
台風24号は伊勢湾台風並みとか…
伊勢湾台風は、
人的被害は、紀伊半島の和歌山県、奈良県、伊勢湾沿岸の三重県、愛知県、日本アルプス寄りの岐阜県を中心に犠牲者5,098人(死者4,697人・行方不明者401人)・負傷者38,921人(「消防白書」平成20年度版)にのぼる。
甚大な被害を出した巨大台風です。
ハナさんは子供の頃、おじいさん、おばあさんから台風のたびに「伊勢湾台風の時は瓦が飛んできて恐ろしかった…」と聞かされていました。
ハナさん爺(ハナさんのお父さん)は名古屋で働き出した頃だったそうですが、名古屋の平地に海水がたまり、そこには御遺体がプカプカ浮かんでいたそうで…まさに死屍累々だったそうです。
名古屋でどうして甚大な被害が生じたかというと、海抜0m地帯に伊勢湾台風の高潮が襲いかかったからです。
以前、
の中でも少し触れさせていただきましたが、愛知県尾張地方の大半は、古代までは海でした。海と言っても浅い海で、満潮になると満ちて干潮になると干上がる干潟でした。
現在でも海抜0m地帯が多くあるのです。
伊勢湾台風の低気圧で海面が上昇、満潮と重なり潮位が上がった上、風で吹き上げられた海水が、この海抜0m地帯に流れ込んだのでした。
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危険な場所を見つける2つのサイト
長々と伊勢湾台風のことを書きましたが、皆さんにお伝えしたかったのは、この2つのサイトで危険を回避しようということです。
地理院地図
国土地理院が作成している地図情報提供のWEBサイト地理院地図です。
これは名古屋市周辺の地図に色別標高図を重ねたものです。
水色が海抜0m地帯を表示しています。名古屋市南部と尾張地方南部に海抜0m地帯が広がっているのがわかりますね。
中央の+マークの情報が左下に表示されています。
住所:愛知県名古屋市港区小碓一丁目(付近の住所。正確な所属を示すとは限らない。)
35度7分1.56秒 136度51分9.25秒
35.117100,136.852570 ズーム:12
UTMポイント:53SPU68818759
標高:-0.8m(データソース:DEM5A)
って書いてありますね。港区小碓一丁目付近は海より80cm低いのですね。
台風が心配です…
地理院地図は、下のリンクからどうぞ。
重ねるハザードマップ
国土交通省が作成するハザードマップ重ねるハザードマップ | 国土交通省
です。海抜もわかります。
赤~ピンク色は洪水危険場所。土砂災害も混じってしまっていますね…
次は、津波の危険場所。
先程の地理院地図の海抜0mと同じように、名古屋市南部と尾張南部は津波が来たら流される危険がありそうです。
重ねるハザードマップは下のリンクからどうぞ。
尾張古図
おまけで、尾張古図。
猿投神社に伝わるという1300年前の古い地図。
色々なサイトがありますので、御覧ください。
尾張古図に描かれている海であった場所と、地理院地図の海抜が低い地域、重ねるハザードマップの水害危険地域がよく似ていますから、1300年前は濃尾平野の大半は海で、その中に島が点在していたのでしょうね。
早めに避難を!
もうすぐ台風が来ます。ハザードマップの危険地帯にいる方は早めに避難しましょう。
海抜0m地域から離れたほうが良いかもしれません。あるいは高い建物に避難しましょう。
それから、これから不動産を購入しようとか、住む場所や働く場所を選ぶ時、この2つのサイトを活用して安全な場所を選ぶと良いと思います。